今回のように相手の提示した内容で示談する場合、
普通は相手側の弁護士が「示談書」を作ってくるらしいのですが

敢えて、S先生が示談書(案)を作成してくださることになりました。

そしてS先生作成の示談書には
「意図的に」
『口外禁止についての条項を記載しない』

という作戦を取ってくださいました。

口外禁止というのは示談書にはお決まりの条文で

「甲及び乙は、正当な理由がない限り、
本和解契約締結の原因、経緯、事実及び合意内容について、
第三者に一切開示・漏洩しない。」

つまりわたしは
「相手女性が不倫をしたこと」を含め「慰謝料払って示談したこと」などを誰にも言いません。

相手側からすると
「茉莉花さんに慰謝料を請求されて〇〇円支払わされました」などを誰にも言いません。

というような
「このことは誰にもナイショねっ」的な一文は必ず入るのだそうです。

しかし
S先生はその一文を敢えて省いた「示談書」を作成し
相手側弁護士(P弁護士、とします)に
こちらで示談書を作成してみましたが、ご意見あれば修正します、と
示してくれました。

S先生の読みでは
「示談書の条項に「口外禁止が無い」ということはあり得ないので
多分、P弁護士からは「口外禁止の条項を入れろ」と言ってくるだろう。
そのときは「謝罪文」と引き換えに、と揺さぶってみようと思います。」
とのことでした。

そして
相手から「謝罪文」を勝ち取るか

それとも
「わたし、あなたの旦那さまにいつバラしちゃうかわかりませんよーん」的な
圧をかけたまま「終わり」にするか

相手の出方を見ましょう、との作戦でした。

私としても「やられっぱなし」は癪にさわるので
最後にちょっと揺さぶってみるのは大賛成でした。
謝罪文なんていらないから、一生
「バラされるかも」とビクビクしながら暮らしてほしい、と思いました。

バラす気は特にないけれど
旦那さんにバレたくない、と相手女性が強く思って
早期解決を望んでいるのならば

バラされるのが一番怖いのだろうと思ったからです。



S先生は
年末に一度

「相手の家庭も同じように不幸になればいい。だから相手家族にバラす、
というのは話が違うのではないだろうか」

という話を
次男に向けて、してくださいました。

でも、そうすることで気持ちが収まるのならば、
それも否定するものではない、とも言ってくださいました。
(次男がしきりと報復、ということに言及していたからです)




ビビるがいい…
口外禁止を入れなかった意図にビビるがいい

バラされるかもしれない…と怯えるがいい


が。

P弁護士
「作成いただいたこの示談書の内容でOKでーす!」と
即答してきました。

え?

思わずS弁護士に
「逆に怖いんですけど……。どうして口外禁止の一文を入れてこないのでしょうか」
「なにか意図があるのでしょうか…」
「口外禁止を入れないことで、相手女性よりもなにか私が困ることがあるのですか?」
と尋ねてしまいました。

ううううむ

どうやら相手女性の担当弁護士さんは
「ポンコツ」だったみたいです
(私個人の感想によるものであり、真実のほどを保証するものではありません(笑))
なので「ポンコツ」のP弁護士です
\(^o^)/


S弁護士のお見立てでは

相手女性とP弁護士の間には信頼関係も特に無く

「とにかく用意した金額〇〇円で」
「とにかく早く解決してほしい」ぐらいのやりとりしかしていないのではないか。

言ってみれば
数回のFAXのやり取りで提示された金額から値切った金額で
算出した「報酬」(着手金とは別に利益金額の16%程度~)が
手っ取り早く手に入る。
示談書も作成しなくてよかったし
あっという間に一丁あがりー!

はいはいよかったよかった。

的な「やっつけ仕事」をしたのではないでしょうか。
乱暴な上から目線の回答書と言い
口外禁止に拘らない対応と言い

依頼者(相手女性)に寄り添って仕事をしているとは思えないです。

とのことでした。

そしてS先生は

無事に示談が成立した後、

元夫に
「示談書に口外禁止の項目を入れていないから
私は、相手女性の旦那さんにバラさない、と約束したわけではないのよ~。」

ちらりとささやいておけば
相手女性に伝わるんじゃないですかね(笑)?

と、ささやかな私の復讐心を満たしてくれる解決法で
私の慰謝料請求を締めくくってくれました。

**************

相手女性から弁護士事務所の口座に「慰謝料」が振り込まれて
示談が成立し、
即座に
相手女性のSNSが(誰でも見られるページが)更新されたのには驚きました。

しばらく沈黙を貫き
不倫旅行先の景色の写真をすべて削除して
静かだった彼女のSNSが花の写真で彩られ
「花の下でお酒が飲みたいねー」などと男友達?相手に
コメントしているのを見ると

ほんとに

人の人生を壊しておいて…と
ほんとに
ほんとに

はらわたが煮えくり返るようでしたが

これで
私の一連の「離婚にかかる事務的なすべての作業」が終わりました。

2020年1月下旬のお話です。