50代からのシングル(シンプル)ライフ ~熟年離婚、しました。

結婚26年で熟年離婚しました。 弁護士の先生にもお世話になりました。 興信所の社長からは「探偵に向いている」と誘われました。 そんな離婚劇のあれやこれや… シングルアゲインのアラフィフの備忘録です。

2020年11月

あまりに元夫が何も言わず

ずーっと黙り込んでいるので
何度か私から促しました。

「何を考えているの?」
「なんでも思ったことを言ってよ、最後なんだから」

その合間合間で
「北海道、淡路島、東京、横浜、京都、大阪、伊勢志摩…」
「よくもまぁ、あっちこっちへと。」
「私は留守番でどこにも行ってないのに」
のようなことをぽつぽつと責めたことにより

元夫は
(最初はたった一度か二度だけのことだと誤魔化そうとしました)
「8月の大阪不倫旅行に興信所をつけられていて、全部バレているのはともかく、
何故?何年も前のことも、数々の旅行先までも知っているのか」
という不気味さには襲われていたようです。

「どうしてそんなことまで…」と小さく呟いていました。

(それもあって口数が少なくなっていたのかもしれません)



どうしてメル友を話し相手にする必要があったのか、と問われたので

「価値観が違う人(元夫)に話をして、まともに耳を傾けてもらえず
期待できるリアクションが無いばかりか
逆に凹むことになる、という現実に疲れたから」と答えました。

私は数年前からあるボランティア活動をしているのですが
元夫は全く理解が無く、どちらかと言えばボランティアのために家を空けることを
快く思っていないふしがありました。

他のボランティア仲間はみんな、ご主人に送り迎えをしてもらったり
活動する姿を見に来られていたり
(「もう恥ずかしいから来ないで、って言っても来るのよ」と言ってました)
女性も男性もメンバー全員
配偶者が理解し応援してくれている姿、というのを嫌というほど見てきました。

その話を、しました。
あなたは一度だって私の活動に興味を示してくれたことはない、
へろへろで帰宅したら帰宅時間が遅いと言って機嫌が悪い
「今日はどうだったの?」って聞いてくれたことがある?
そもそもその活動を始めるって言ったときも無関心だったでしょう。

すると元夫はすかさず反論しました。
「無関心じゃない、ちゃんと尋ねた。
『なにを好き好んで週末の休みに余計な仕事をしてしんどい思いをする必要がある?』
と尋ねた」

「そこなのよ」

私は、私がボランティア活動を始めると言ったら

「すごいなー、さすが俺の嫁さんだ。意識高いね、偉いね
どうして始めようと思ったの?俺も一緒にしようかな、したいなー
あ、今度見に行ってもいい?」

って言ってくれる人と結婚すればよかった、と思ったのよ。

でもだからと言って
あなたに向かって「すごいなーって言え」って言ったことある?
「もっと共感しろ」って言ったことある?
(「一緒にやろうよ」って言わなくなったのは、若いときには誘っていましたが
その結果いやいや一緒に行動してくれ、私の楽しい時間まで暗黒な時間にされるという
経験を何度も積み重ねてきたからです。)
せっかくやる気になってる時に「なんとまぁ物好きな。理解に苦しむ」という
反応をされたら、心が折れない?

すごいなーって言ってくれる人と話がしたい、って思ったの。
それがそんなに悪いことかな?
たとえ文字だけのメールでも
共感してくれる人とのやり取りが楽しかったの

子育てのことや、仕事のこと、
「学校に怒鳴り込んでいけ」とか「辞めてしまえ」とかじゃなく
寄り添って
「つらかったね」って共感してくれる「のっぺらぼう」でよかったの、
話し相手が欲しかったの

「価値観」や「考え方」は胸ぐら掴んで変えさせるものではないと思っていたから。
(それでも若い頃はぶつかってみたりもしましたが、もうすっかり諦めていました)


だから
結婚生活は
しんどかったよ、と言いました。

「もう、戻れないのか」と尋ねられましたが
すかさず「戻れません」と答えました。
「あなたがさっさと後戻りして不倫を止めていたら、
私が気づくことも傷つくこともなかったのに」とも言いました。

元夫は
「こんなこと言える立場じゃないことは分かっているけど
家庭を壊すつもりは全く、無かった」
「壊したくない」と言いました。

「どの口が言ってるの?」
「壊したのはそっちでしょうよ」

「急に言われても…」

「じゃあ何?急じゃなく徐々に言えばよかったの?」
「私の心の傷が何もなかったようにすっかり消えて、
新しく幸せな気持ちで夫婦生活をやり直せる、起死回生の策があるのなら
提示してください。」


「………………。」
「………………。」
「………………。」
「………………。」
「………………。」
「………………。」
「………………。」

またまた黙り込んでしまった元夫。

話し始めてから3時間が経ったとき
階段を上がってくる足音が聞こえ
リビングに長男が入ってきました。

背筋をピンと伸ばした長男は
柔らかい笑みを浮かべ
「ちょっと、長時間になってるから、一旦休憩しようか。」
と私たち二人に向かって言いました。

そして
「僕、父さんと二人で話したいから、母さん、下に降りて休んできて。」と
優しく言ってくれました。



あとはサインするだけ、の離婚届を突きつけられた元夫は

夢にも思っていなかったのか
本当に

ポカン

としていました。

が、すかさず立て直し、
放った言葉は
若干の怒りに満ちたものでした。

「離婚したかったんだな」
「寝室を別にしたあの頃からずっと」

それは
あたかも
「ずっと離婚したいと思っていた私が目的を達成するために
『元夫をハメた(美人局かなにかで)』」
というような言いぶりでした。

この(静かな)剣幕に私は若干ビビりました。
(いつもの癖ですね。)

そして(後々も思い起こして)結構引きずりました。
『自分がやること(不倫)やっておいて、私が我儘なような
自分が被害者のような言いぶり』を怒りを込めて言い放った
あのときの元夫のことは生涯忘れることはないと思います。

私自身、不倫の事実を知ったとき
「これで、離婚できる」と思ったということも自覚していましたから
そのセリフはあながち見当外れではない、と言えるのかもしれない

だから一瞬怯んだのかもしれない、

でも
だからと言って
「お前が悪い」というような言いぶり
オカシクナイデスカ????

なので瞬時に感じた怒りと共に
それについては誠実に正直に説明しようと思いました。

「確かにあなたとの生活は楽しいものではなかった」
「価値観の違いはとても息苦しかった」
「無意識なのかもしれないけど私の行動を制限するような圧力が嫌だった」
「できたら老後は『つかず離れず』の距離感で過ごしたい、と思っていた」

ただ
「だからと言って、離婚なんてことは考えていなかった」
「親と同居してもらっている、という感謝もあったし」
「教育方針は違ったけどあなたの価値観で子供たちを愛して大切に思ってくれていることは分かっていたし」
「価値観の違い、なんてことで、離婚するなんてわがままだと思っていた」
「それなりの覚悟を持って結婚したからには全うして人生を終えなければならない、と思っていた」

だから「我慢」して暮らしてきたけど

これだけのことをされて
あなたを日々疑いながら暮らし
平気でうそをつくあなたを見ながら
「いってらっしゃい」って不倫旅行に送り出して
オンナと一緒の夜にかけてくる電話に出なかったら怒られて

これでも「離婚したい」って言ってはだめ?
我慢しなければいけない??

もう我慢しなくてもよくない?

元夫は黙って聞いていました。

彼にとって
もうひとつ衝撃な事実がありました。
保証人の欄に「長男直筆」の署名、捺印と
「私の父直筆」の署名、捺印がすでにあったこと

「みんな、知っていて、みんな、納得しているのか」
と絞り出すように言いました。

「はい」と答えました。

元夫「でも…離婚、って、どうするんだ?」

私「どうする、って?」

元夫「家、とか」

やっぱり一番に「家」について言及した、と思いました。

実家の両親が生涯持ち家を持たず(持てず)、
ずっと賃貸暮らしだった元夫にとって
「家」は大切な財産だったと思います。

私の父の土地の上とは言え
地元でも利便性のよい場所に
立派な一軒家を構えている、
そのことが自分の甲斐性のような誇りのようなところがあると感じていました。

だからこそ「離婚」を渋るのではないか、と危惧していたのです。
「俺はここに住む権利がある」と言い出すのではないか、と
私の両親も言っていましたから
「家」に対する執着は他の人よりは強かったはずです。

その元夫の問いに
即座に冷たく答えました。

「そうねぇ。下(階下)に父と母が住んでいて、この土地が父のものである限り
私たちの都合で、ここを売る、ってわけに行かないし、
申し訳ないけど、あなたにここを出て行ってもらうしか、ないと思うけど。」

「冷静に、考えてみて。
意地悪でもなんでもなく、バレたらこういうことになるとは思わなかったの?」

その時今でも忘れられない元夫の名ゼリフ(私セレクションだけど)

「バレると思って、してないからなぁ…」

が出ました。


それから元夫は
「うーん」とため息しか発さなくなり
黙りこんでしまいました。

今回の記事に当たって
1年前の音声ファイルをすこし聞き直しました。

直後に一度通しで聞いたのですが
その時は直後でアドレナリンが出ていたのでしょうね
聞き直すことでテンションが上がったことを覚えています。

その後意識的に聞くことを避けていましたが

今回久々に聞いてみて
「結構忘れてるもんだなぁ~」と思いました。

心に残ってるフレーズ、とかは覚えてるけど
話しの流れはかなり忘れていました。

久々に聞く元夫の声は懐かしかったです(笑)

*********************

さて
「私が興信所をつけていた」と観念して
あっさり「不倫をしていたことを認めた」元夫

認めた、というか
「ごめんなさいっ!」という感じでは「全然」無く

なんなら開き直りというか
「調べてるんなら、もう分かってるんでしょ」的な態度でした。
いや、実際そういう台詞も吐きました。

「調べて分かってるんならもういいじゃないか」

まず
「それが原因とは言わないけど
そもそもおまえが怪しかったのがすべての始まりだ」
(この日のやりとりは最初から最後まで私は元夫から「おまえ」と呼ばれていました。
ひどくないですか?)

みたいなことを言いました。

元夫の言い分は
「お前が俺を避けてたじゃないか、寝室を別にしたじゃないか」

私が夫婦で使っていた寝室を出たのは
長男が中学に上がり、早朝からの弁当づくりに精を出すようになったのがきっかけです。
(ので…多分15年近く前の話です)

その頃の私は
寝る前にベッドサイドの灯りをともして深夜まで読書をし、
朝は目覚ましで早朝に起き出す、
その行動が元夫の睡眠を妨げるのではないか、ということ

ある日、まだ小学生だった次男が
「怖いテレビを見たから、僕の部屋で寝てほしい」と言ってきて
一晩次男の部屋で、ひとりの布団で寝てみたらとても快適だったのが、
始まりでした。

それからずっと夫婦の寝室(ダブルベッド)に戻ることはありませんでした。

当時は「大嫌い」とまでは思っていなかったので
それほどの罪悪感というか
そのことを
(今回の話し合いの中で何度も何度も何度も何度も出てくるくらい)
元夫が根に持っていたとは、実は意外でした。

寝室を出て行ったのも
怪しい行動があったのも(メル友遊びのこと)
俺を嫌ってるような態度を取っていたのも
全部「おまえ」から。
「そもそも、お前が」
というセリフを元夫が何度、発したでしょう。

先に心を離したのは、私。
先に元夫のことを価値観の違いから
「合わない」⇒「嫌いだ」と思ったのは、きっと私。
寝室を別にしてホッとしていたのは私。
時々子供が居ない夜に忍び込んでくる元夫が嫌で嫌で仕方なかったのも私。

そこは、否定しません。

元夫も「それを言い訳にするつもりはないが…」と
何度も何度も言いながら

何度も何度も「そもそも、お前が」と言い続けていました。

私のメールの件については
(こっちは元夫がメールの写真を撮っていることなどは知らないことになっていますから)
向こうの言い分を聞きました。
(私にはメールの写真を撮っていることは言いませんでした。
パソコンがつけっぱなしになってるから閉じてやろうと思ったときに
ちらっと見えた、と言っていました)

そして「ああ、そういうこと(不倫)をしているんだな、と思った」と言いました。
(だから、俺も…というようなことを言いました)

ちょっと待て!だとしてもお前が私のメールを見つけたのは2018年8月ではないか
お前は少なくとも2017年8月には相手女性と大阪旅行をしていたではないか!
と叫びたかったけど
その時期については元夫がはっきり言わないものですから
(とぼけていたのか、彼もテンパっていたのか、そこは良く分かりません)
追及はしないことにしました。

メールの内容については
私がハマっていた「メル友サイト遊び」について説明しました。

更に
正直に言うと、私がメル友サイトを始めたきっかけは

10年ほど前、実生活で熱心に?誘ってくれる男性が居たのです。
その人は私の話を良く聞いてくれ
(やりとりのほとんどはメールでしたが)
私が欲しかったリアクションであったり
悩んでいることの答えだったり
仕事上でのフォローだったり、をたくさんくれました。
私のことをしっかり見てくれている、という喜びがありました。

一瞬 「ぽ」 いや「フラフラ」となりそうになったのは事実です。

しかし
やはり、それはいかん、いかんいかんいかん、と踏みとどまりました。

踏みとどまるために
「不倫にならない手段」として
「メル友サイト」を都合よく利用することを思いついたのです。
寂しさを埋めてくれる、とってもいいツールとして。

そのあたりも、元夫には説明をしました。

「あなたはメールの一部だけを見て誤解をしたのかもしれない。
それっぽい内容だったのかもしれない。
実際は私は本名も告げてはいないし、都合が悪くなったらブロックできるし、
サイトの中と割り切っていた。
でもそこが私の話し相手を見つける場所だったから止められなかった。

ただ、私は『やっていことと悪いこと』は分かってるつもりだったから
そこで(メル友サイトで)懸命に踏みとどまっていたのに。

『実際にやってしまった』あなたとは違う」

メル友(メル友サイト)についての私からの説明については
「自分がそういうのしたことないから、そんなのは分からなかった」
「そうなんだと思い込んでいた」
と言いました。

怪しんではいたものの、
実際、日々のの暮らしの中で
そのしっぽを掴めなかったから
(1年探っていても、実生活のなかで男性の影のようなものを見つけられなかったから)
でしょうか

具体的に私を責めるというよりは
「だってお前も不倫してると思ってたから」という言いぶりに変わりました。

「…これは純粋な疑問なんだけど、私が不倫してるんだ、と思ってたと言うけど
平気だったわけ?
止めさせようとは思わなかったわけ?
問い詰めようとは思わなかったわけ?
調べようとは思わなかったわけ?
渡りに船とばかりに「じゃあ俺も不倫してて全然オッケー」と思ったわけ?」

ぽろっと言ったのは
興信所の無料相談のようなところに相談したらしいですが
「それだけでは…」と相手にされなかったと言っていました。
相手女性にも話したと言っていましたが
相手女性も「不倫をしてるってことではないと思う」と言ったらしいです。
(お前がコメントするな!と言いたい)


いずれにしても
私が不倫をしてる云々の元夫の言いがかりは

彼らが不倫を始めた後、の出来事なので
結局このやりとりは不毛だとは思うのですが。

(後々、何度も良く分からない、と思いましたが
周囲の見解は「とりあえず『お前が怪しかった』と言いたかった」
こじつけ、というか突然不倫を追求されて、とにかく言いがかりをつけたかったのだろう、と
いうものでした。)


行き詰った元夫は

「…そもそも興信所使って、お金かけてまでどうして調べたりしたんだ」
とポロっと言いました。
ちょうど話し合いを始めてから1時間、経過したときです。

今だ!と思った私は

「それは、これにサインをもらいたいからです」

と元夫があとは記入するだけ、になった「離婚届」
ダイニングテーブルの上に広げました。


私 「ここのところ、私の機嫌が悪かったり、感情的になったり
少し様子がおかしいのは、気づいていると思うけど」

元夫 「うんうん(すこし食い気味)」

私 「なにか原因に心当たりは、ない?」

元夫 「???」

私 「じゃあ、お尋ねするけど…父さん、私に何か隠してることは、ない?」

ここから不毛なやりとりがしばらく続きました。

元夫は見事なとぼけっぷりで
「もしかして…(わたしに)内緒で女性とLINEのやりとりをしたことかな?」
(あほか)
「もしかして…(わたしに)内緒で女性とお茶を飲んでたのを誰かに見られてたかな?
なに?誰かに言われたの?」
(あほか、ってか会社の近くの喫茶店でお茶飲んだ、だと?いつ?)
「今年(2019年)の1月」
(ふーん)

「もっと違うことがあるでしょう、お付き合いしている女性が居るでしょう?」

ここからもそれはそれは見事なとぼけっぷりでした。

とうとう私が業を煮やして

「LINEだとかお茶しただとか、そんな可愛いもんじゃなくて
一緒に行動を共にしている女性が居るでしょう。
定期的に旅行をして、同じ部屋で一夜を共にする女性が居るでしょう
それを、お付き合いとは言わないの?
それじゃあ、何?あなたはいつの間にか旅行サークルにでも入られたの?」

と一気にまくしたてました。

合間合間に「付き合う、って…」とか「旅行…?」とか
なんだか小さな声でモゴモゴ言ってはいましたが

この度、ブログに書くに当たって
録音していた音声ファイルを聞き直してみましたが

元夫は終始、薄ら笑いというか
笑い交じりの話し方で
なんだかへらへらしていました。
(この度、聞き直して新たに気づいた気がします。
気付いていたらもっとムカムカきていたと思いますが
私もいっぱいいっぱいだったのでしょうね)

まだ、誤魔化せると思っていたのか、
いつも上から目線で押さえつけることに慣れていたので
私が少々吠えたくらいでヤバいとも思わなかったのか

これでは埒が明かない、と思った私は
いよいよ核心を突くことにしました。


「じゃあ、いいわ
この前の8月に行った、大阪出張のことを尋ねてもいい?」

そのとき元夫は「ヤバイ」という顔を………しませんでした。(オイ!)
むしろ
「ああ、やっと具体的な話になって身の潔白が証明できるよ!!うきうき!」
という顔をしました。

アカン、コイツ
アホやわ


そこで…
私が考えたシナリオに沿って、話を始めました。

私「あの2泊3日は〇〇の仕事のために××さんのところに行ってたのよね?
3日間ずっと××さんと一緒だったの?」

(××さんは元夫の仕事上のお付き合いの人と聞いていましたが
ズブズブの関係だ、と私は読んでいました。元夫の言いなり、アリバイの口裏合わせはもちろん
突けば二人の間には多分キックバック(金銭のやりとり)がある、と踏んでいました。)


元夫「ああ、そうだ」

私「あのとき、2泊分の宿泊費だと言って、私にクレジットの引き落とし分
16000円を渡してくれたわよね」
「心斎橋の〇〇ホテル。いつも使ってるホテルよね、お気に入りなんでしょうよ。
あれはシングル2泊分じゃなくて、ツイン1泊分でしょ。
だって二日目のホテルは京都だもの」
「2日目の朝から京都入りして、夜も京都に泊ったのに
××さんとずっと一緒だったって?無理じゃない!
出張、だったのに全然仕事してないじゃない!」(見つけた行程表より

元夫「全然、って……してるしてる仕事してる、1日目にね…」

私「1日目ってお昼過ぎに大阪に移動して、東急ハンズでカバン買ったくらいやん」
「夕方から梅田で焼肉食べてたし」
ゴミ箱から拾ったレシートより

元夫「……」

私「わたしが、お土産のことでいじわるなLINEしたの、覚えてる?」

元夫「うんうん」(食い気味)

私「偶然だと思う?(偶然だけど)」
「偶然じゃないのよ、わざと、よ。嫌がらせだったのよ。
串カツ食べてビール飲んで楽しくて、(ゴミ箱から拾ったレシートより
新幹線に乗るギリギリで(行程表より)困らせてやろうと思ったのよ」

元夫「なん…………後をつけてたのか?」

私「そんなのどうでもいいでしょう、認めなさいよ」

元夫「興信所かなにかに調べさせたのか」

私「私もここにじっと居るだけでそんなこと分かるわけないでしょう。
ちゃんとした証拠は必要ですからね」

注)私は「興信所をつけた」「探偵に調べさせた」とは一言も言っていません。

でも
この瞬間

「落ちた」という手ごたえがありました。
(きゃあ、まるで取調警察官みたい\(^o^)/)

元夫が

『私が興信所をつけ、完璧な証拠を握っている』

と観念した(だまされた)瞬間でした。


一日千秋の思い、とはこういうことを言うのだ
そう思いながら毎日を過ごしていました。

あ、そういえば、ゴルフが中止になった次の日、
新たな「不倫旅行行程表」が作成されました。
10月の最終週、大阪行きです。

元夫は私にも「来週、大阪に行くことになった」と言いました。
ホントにお盛んなことねぇ

でもね
それはもうXデーの後のこと  だから

わたしには関係ないの。
お好きにするといいわ。



Xデーは10月最後の土曜日。

念のため、Xデー後の月、火曜日は有給休暇を取ることとし
(精神的なダメージと、関係各所に出向く必要性が生じた場合のことも考え)

金曜日の終業間際には
デスクの片付けをしながら
「次に出勤するときの私は無事に離婚出来ているのかしら」などと
「生まれ変わったわたし」に思いを馳せながら退社しました。

Xデー前日の夕食のメニューは、
実は全く覚えていないのですが(笑)

「鯛のお刺身」を買ったことだけは、覚えています。
(メデタイ、からね)

お風呂も「元夫が入る最後の我が家のお風呂だ」
「元夫が寝る最後のベッドだ」などと
ひとつひとつを感慨深く見ていました。

(たとえ、話が決別したとしても出て行ってもらう、ということは決めていましたから)

***************

子どもたちは

長男は…「最後くらい自分も父親と話をしたい」という理由から
Xデーに合わせて帰省することになっていました。
ただし、帰省することは事前に元夫には告げておらず、
私が話を切り出す正午ごろを目途に
こっそり階下の祖父母のところに帰って
待機することになっていました。

次男は…やはり2週間では気持ちの整理ができなかったこと、
今までずっと贔屓されてきた立場もあったと思いますが
「公開処刑(と次男は言いました)」のような
その場に居ることはいたたまれない、
とのことで、外出してもいいか、と尋ねられ「もちろん」と了承しました。

ただ、次男は
離婚の決意を話して聞かせた夜
すかさず
「離婚を切り出したら、父さんは感情的になって母さんに手を上げるんじゃないか」
と言いました。

私と長男で「それは…ないでしょう~」と否定したにも関わらず

「いやだ、そんなことになったら絶対、嫌だ」と言い張りました。

私と長男の見解としては
「父さん、そういうタイプー?(それは、無い)」と
最後まで言いましたが

次男はそこをすごく心配していました。
お願いだから、キッチンの包丁の類を全部
隠しておいてから話を切り出してくれ、これは絶対だ、と言いました。

そして後から聞いた話ですが
次男は
長男が到着するまでの間、
部屋の外、
私と元夫の会話が聞こえるところに身をひそめ
「金属バット」(息子たちは野球少年です)を握りしめ、

「いざ」というときのために待機してくれていたそうです。
(私を絶対に守る、という強い気持ちを感じて涙が出ました)

*****************

Xデーについても
ギリギリになって若干の予定変更を強いられました。

午前中、元夫の健康診断が入り、
(その健康診断も、総務がもう少し先に計画していたものを
自分だけ先に受けさせろとわがままを言った結果、
他の社員さんとは別に土曜日に自分で健診センターに行くことになった、と言っていました)

彼が帰宅したところを捕まえて
話しを切り出すことになりました。

元夫は土日祝の休日にはお昼近くまで寝て
起きると
ビールと共にブランチ、の人でしたから
(それがすっごくイヤだった)

とにかくアルコールが入る前に話を始めなければならない、というのは
決めていました。

健診から帰宅して
一刻も早く一杯やりたい元夫が
まず、とテレビのリモコンに手を伸ばし、
テレビの電源を入れようとしたのを手で遮って

静かに
「ちょっと、話したいことがあるから、テレビ、つけないでくれる?」
と言いました。

一瞬驚いた顔をした元夫は
「うん?………うん」
と答え


ダイニングテーブルを挟んで
静かに私の正面に座りました。

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