50代からのシングル(シンプル)ライフ ~熟年離婚、しました。

結婚26年で熟年離婚しました。 弁護士の先生にもお世話になりました。 興信所の社長からは「探偵に向いている」と誘われました。 そんな離婚劇のあれやこれや… シングルアゲインのアラフィフの備忘録です。

2023年10月

愛猫が
亡くなりました。

動物好きの人の間では亡くなったことを
「虹の橋を渡る」という表現をします。




ずっと食欲が無く
「歯周病」
「抜歯手術後の違和感」と言われていたのに
栄養のための点滴を3日続けて打った直後
呼吸困難に陥り

胸に溜まった水を抜いた結果
(外部の検査施設に病理検査に回すけれども、多分)
「悪性のリンパ腫」です、と言われ

え、
「口が原因」じゃなかったの
「違和感」じゃなかったの
「わがままでごはん食べない」んじゃなかったの

抗がん剤を使っても…ってどういうこと
待って
待って
気持ちがついて行けない

その日からちょうど1週間後
私と次男に見守られながら静かに息をひきとりました。

亡くなった後、届いた検査結果によると
「肺がん」ということでした。

亡くなるまでの数カ月、ほとんどごはんも食べず
急変してからは明らかに呼吸が苦しそうになり
後ろ足に力が入らず歩くことも立ち上がることも出来ない

そんな彼を次男と共に1週間見守りました。
リビング入り口の廊下がお気に入りの場所で
そこから動きたくない彼のために
次男と交代で夜通し廊下に寝たり
使わなくなったiPhoneを見守りカメラにして
職場からずっと見守ったり

「そのとき」がいつ来てもおかしくないと覚悟して臨んだ1週間でした。
本当に
本当に苦しそうだったら、
ゆっくりと眠りにつけるよう
お願いすることも考えていましたが

自宅で静かに、
お気に入りの場所で
私たちの手の中で旅立って行きました。

14歳と半年、
まだもう少し長生きできると思っていました。

もっと優しくできなかったか
「食べないのは『違和感』というわがまま」だと思っていたので
なんどか厳しく叱責もしました。
歯だけが原因じゃなかったのに
慣れない病院に何度も連れて行って
(抜歯手術までさせて)
怖い思いをたくさんさせてしまったという後悔

我が家のペットになったのは幸せだったんだろうかと
毎日泣いて暮らしています。

私自身これほどダメージを受けると思っていなかったので
多分周囲も戸惑っていると思います。

息子たちに心配をかけてしまっている「から」
元気を出せと母にはお尻を叩かれ
これも苦しいです。

離婚後、元夫が我が家を出た日から一度も
元夫が居ない寂しさを感じたことはなかったのですが
今は毎日、愛猫の「気配」を感じて探してしまいます。

猫の存在に随分助けられていたのですね。
暖かい命が、そばに居てくれた
そのことがどれほど私を救ってくれていたのか
今頃になってしみじみと感じています。

澄んだ秋の空はとても高くて
そのことすらつらくて苦しいです。

亡くなる2日前の夜
私のベッドに入りに来てくれ
腕枕で朝まで一緒に過ごしたときの1枚です。

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chocoちゃん
だいすきだよ
本当にありがとう。

プロフにも記載している2009年生まれの我が家のネコ
(現在14歳)

7月頃からガクッと食欲が落ち

複数の動物病院を転々として
原因(と思われるもの)が分かったのがお盆の頃。

血液検査やエコー、レントゲンなどの結果は申し分なく
(この歳ですごいね、と言われました)

ただ、歯周病が酷く、歯の根っこが化膿している
歯もグラグラで食べると痛いんでしょう、ということで
(なかなか枠がとれなくて)9月の頭に抜歯をしました。
年齢的なところで全身麻酔のリスクが心配されましたが
無事に目を覚まし、
これで食べられるようになりますよ、を言われて1カ月…

食べないのです
全く改善されておらず
ますます体重が減っていき

「何も無かったらもう来なくて大丈夫ですよ」と
手術後に言われたにも関わらず
その後も何度も病院へ通い…


病院に行って注射を打ってもらうと数日食欲が戻る
が、また食べなくなる

病院の診断では
「溶ける糸で縫合しているため、口の中に違和感があり食べない」
「頑張って食べられるものを探してください」

内臓はどこも悪くなくて「違和感」だけで食べない…

猫はガンコなところがあって
犬は最終的にお腹が空いたらなりふり構わず食べるが
猫はどんなにお腹が空いていても食べないところがある、と
先生にも言われました。

手を変え品を変え
毎日「食べて」「食べようよ」「食べろ」
…「食べないと死んじゃうのよー!(泣)」

この攻防が数週間続き
(実際食べないのですから猫は痩せていき、
歩き回ったり階段の上がり降りをしたりソファに飛び乗ったりはするのですが
動作もゆっくり、よたよたという感じです)

精神的にすっかり参ってしまった私を見かねて
片道4時間かけて次男が帰省してきてくれました。

職場に相談し、しばらくフルリモート勤務の対応でOKという
神のような許可をいただいて。
(職場のみなさま、本当にありがとうございます)

そもそもこの猫は
次男が小学6年生の時に、公園に捨てられていた子猫を拾ってきたものです。
彼の中でも「僕のネコ」という認識は強く

だからこそ
私もネコの生命に「次男に対しての責任」という気持ちが
重くのしかかり
(飼い主は私ではなく次男)

もしものことがあったら…
「母さん、どうしてもっと〇〇してくれなかったのか」
「とことんまでもっと手厚く治療してほしかった」
などと思うのではないか

会話ができない動物相手に
猫自身が「どうしてほしいのか」が聞けない状態で
食べないでどんどん弱っていくのを見ていると
(病院では「食べられるものを工夫してください」しか言われない)
なにが正解なのか分からなくなってしまったのです。

しみじみ
「ひとりで背負うことの重さ」を
しんどい、くるしい、つらい、と思いました。

離婚して初めて
いちばん重く
「ひとり」だという事実が突き刺さりました。

「なんで食べないんだろう…」
「このカリカリのときはちょっと食べそうだったよね」
「病院、もう一回連れて行った方がいいかな」
「病院、変えてみようか」
猫を目の前にして、日常会話の中で
共感したり、相談したり、そして出した結論を
「それがベストだよね」「仕方ないよね」と
誰かと分かち合いたい、としみじみ思いました。
毎朝、息をしていなかったらどうしよう、と思いながら目覚める苦しさを
同じ屋根の下に誰かが居たら共有できたのに。

怖がる猫をキャリーに押し込んで
にゃあにゃあ鳴いてるネコに「大丈夫だからねー」と声をかけながら
ハンドルを握るのも毎回つらい。
動物病院での説明もひとり。

一緒に病院に行ってもらって
先生の説明も一緒に聞いてもらって
「先生はこう言ってたよね」
「でも、こうも言ってなかった?」と
言えるひとが居たら。

「いのち」はやはり重い。
これが人間の病気、治療なら
医師が道筋を示してくれるし、本人の意思も確認できる。
動物の場合、「どうされますか?」(金銭的なことも含めて)
と一任される。
すごく分かりやすく、重い。

その重さにいよいよ押しつぶされそう
そして
猫の命のカウントダウンを察知しての
次男の帰省でした。

正直に言うと
その瞬間から私の
気持ちはとても楽になりました。
(新たに背負った次男はとても苦しいと言っていましたが)
猫の症状が良くなったわけでもないのに
こんなにも違うものか、と思うくらいです。

次男が無理して帰省してくれてから今日で7日目です。

実は
現状、
新たに悪い状況が起こっています。

ただ、今回次男が寄り添ってくれたことは
とてもありがたいことでした。

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14年前、我が家にやってきたばかりのころの写真です。

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