とにかく
暴れられることもなく
不倫を全面否定されることもなく
とりあえず形勢としては
私>元夫
という形で迎えた日曜日。
「不貞を認めた」ということは
(音声にも残っているし)
「離婚は、できる」
「ハズだ」
「出るとこ出ても」
「きっと」
そう思うと気分は明るかったです。
抵抗したものの
私の言い分通り家を出たことからも
夫は腰が引けてる、
多分大丈夫だ、
あとは、いつ判を押してくれるかだけだ、
いつでも、かかってこーい!
ただ…時間を置くことで、夫が誰かに相談して
反撃してきたりしないか
やっぱり判を押さない、と言い出すのではないか
と不安にもなりました。
(揉めたときはA弁護士に正式に「依頼」することになっていました)
そんな気持ちで迎えた朝、
あれは9時ごろだったでしょうか、
元夫から電話がありました。
「ごめん、昨日思いつくものは持って出たつもりなんだけど
忘れたものがやっぱりあって、取りに行きたいんだけど、行ってもいいだろうか」
俺様気質の元夫らしからぬ話しぶりでした。
週末はいつも12時前まで寝ている元夫にしては
早い始動だな、と思いました。
長男もまだ居てくれましたし
階下に両親も揃っていたので、
「どうぞ」と応じました。
さすがにインターフォンを押すということはしませんでしたが
玄関のドアを開けて入ってはきましたが
靴を脱いで上がる、ということはせず
母が玄関まで出て行って「どうぞ」と許可をするまでは上がらなかったそうです。
(帰りも「お邪魔しました」と言って出て行ったそうです。)
なかなか、わきまえているではないか、と思いました。
追加で持ち出す荷物をまとめて出て行くときに
改めて「何度言っても仕方ないが、謝らせてほしい」と言って
「悲しませて、辛い想いをさせて申し訳なかった」と頭を下げました。
(ちゃんと詫びられたのは実は初めてで、
やりとりのなかで何度も申し訳なかったとは言われましたが
頭を下げたのは、昨日は両親の前に立ったときだけでした)
そして
やり直せないか、ということと
給料はどうなるか、
部屋を借りるお金は出してもらえるか、と聞かれました。
前日の話し合いの中で
自分の口座に動かした退職金の一部の数百万円は
不倫豪遊に使うためではなかった、
一切手を付けていない、と時には声を荒げて言っていたので
最低でもあなた専用の口座に〇百万円はあるでしょう
そのお金で何とかしてください、
と言ったら言葉に詰まっていました。
無精ひげを蓄えて、一晩で随分やつれた姿になっていました。
多分、眠れてないのだろうな、と思いました。
あまり、やりとりの内容は覚えていないのですが
(録音もしてなかったし)
長男も居たので、それほどの時間話した記憶はありません。
次のお給料日までにハンコをついてくれれば
お給料は丸々あなたのものになります、
別居、だったら婚姻費用として
私もいくらかいただけると思っているけど…
お給料の全額をあなたのものにしたいでしょう
だから早くハンコをついて
「別居」ではなく「離婚」してほしい、と言ったら
黙ってしまいました。
もうちょっと、もうちょっとと言うので
もうちょっとがいつまでなのか、
いつまでも返事がないと
わたし、会社まで(ハンコもらうために)押しかけて行かなくちゃならないから、と
(父にそう言え、と言われていたので)言っておきました。
(会社の人に修羅場を見られたくないだろうから、観念するハズ、との入れ知恵です)
長男には聞くなと言われていたけど
「向こうには連絡されたの?」と聞いてしまいました。
「それは…した。こういうことだから、と。
『もう会いません』と。『ごめんなさい』と言っていた」
と言うので
なんだぁ???その小学生のようなセリフは?????
と激しくムカムカムカっと来てしまい
「ごめんなさい、もう会わない、でおしまいだと思われたら困るわ
責任取る覚悟はされてるのかしら」
と言ってやりました。
多分、前日のやりとりから始まって
私がはっきりと「怒り」の感情をぶつけた初めての瞬間だったと思います。
相手女性が既婚者だということも分かったばかりだったし
「ごめんなさい、もう会いません」なんて
あたまがわるい感が満載すぎるわ、となんだか
とても軽い気がしてすごく腹が立ったのを覚えています。
前日の長男の聞き取り?で
そもそもは、相手女性が元夫に連絡を取ってきて
会いたいと言ったのが始まりのようです。
そこは何度も確認していましたし後日聞き取った経緯からも
間違いないようで
この関係は主に相手女性がイニシアティブを握っていたようでした。
私が数カ月苦しんで悩んできたことを
私の人生、私の26年間の結婚生活を最悪の形で壊しておいて
そんな小学生みたいなひとことで終わりにされるのか、と思った瞬間
体中の血が逆流するような気がしました。
今、冷静に考えて思うのは
「初めて(元夫を間に介してはいるけれど)相まみえた、と感じた」
から瞬間的に腹立たしく思ったのかもしれません。
「責任」という単語に(それも相手女性に向けて)
心底驚いたような顔で
「そんなことは…特に話してない」とのことで
おいおい慰謝料とか
向こうの家庭にバレるとか
そんなリスクについての想像力もないのかよ、と
二人のバカさ加減にあきれ果てて
「ふーん」と言っておきました。
わたしの取り付く島もない態度を見て
早々に退散した夫ですが…
*****************
午後から外出していた長男が
出先から私に電話をかけてきました。
「父さんが、賃貸マンションの契約をするにあたって
僕に保証人になってほしいと言って来た。」
「もしかしたら、こういうことになるかもな、とは思っていた。」
「僕が断ったら、父さんも困るだろうし、そこは承諾した。」
「事後報告でごめんね。母さん、嫌な気持ちがするかな?」
…………。
次男を溺愛するあまり、長男に厳しく冷たく当たっていながら
よくもまぁ、前日見事に説教された息子に頼めるものだわ、とは思いましたが
(そして、義兄に頼めよ、とももちろん思いましたが)
潔く、自分の住まいを探して
昨日の今日で早速契約しようとしている諦めの早さに
「これは、イケる!」とも思いました。
長男には
「息子にくらい優しくしてもらえないと、父さんも救われないだろうから
気持ちよく引き受けてあげてくれて、母さんからもお礼を言うわ。
ありがとう。
ただ、絶対貴方に迷惑をかけないでねとしっかり釘を刺しておきなさいよ。
母さんからも言っておくけど」
と言いました。
長男は
「そんな念押しは改めてしないけど、実際迷惑をかけられたら
その時こそ縁を切るだけの話だから。」と
冷静に言い切りました。
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「それにしても、なかなか早々に動いたわね。
これは、もうハンコ、押してくれるってことかしら」
また一歩、前に進める手ごたえを感じて
私の気持ちは少し明るくなりました。