50代からのシングル(シンプル)ライフ ~熟年離婚、しました。

結婚26年で熟年離婚しました。 弁護士の先生にもお世話になりました。 興信所の社長からは「探偵に向いている」と誘われました。 そんな離婚劇のあれやこれや… シングルアゲインのアラフィフの備忘録です。

Xデー後の一週間

【土曜日】
元夫に離婚を切り出してからちょうど1週間

私が取ってきた長男の印鑑証明
長男(サインするために帰省)と長男の実印
それが、元夫が新しいマンションに入居するに当たっての
「保証人」として必要な書類一式です。

お昼前、元夫は契約書を持って
我が家にやってきました。

明らかにやつれているな、とは思いました。
ところどころ剃り残したのか無精ひげが目立ち、
もともとスリムな体形だったので
更に頬がこけ「貧相」な様相を呈していました。



離婚を切り出すと決めた日から
私が最悪のシナリオとして頭の中に思い描いていたのは

「ああ!俺も離婚したかったんだ!そもそもお前のことは
好きでもなんでもなかったんだ、結婚当初からずっと、彼女(お相手)とは
繋がっていたんだ、別れられて清々するぜ」

と言われるストーリーでした。

離婚はできるかもしれないけれど
女として、人間として、そう言われたらもう立ち直れないだろうな、と思っていました。
自分の人生のうち一番いい期間の26年間を
ドブに捨てた、と言われるようなものだと思っていました。

そこまでではないにしても
元夫が「嬉々として」離婚を受け入れる可能性を考えていた私にとって

彼のやつれっぷりは
本当に、心底「救われる」気がしました。

元夫は「離婚したいわけではなかった」というのが
目に見えて分かり

「ザマーミロ」という気持ちよりも
「自分が惨めにならなくて済んだ」という安堵感だったのかもしれません。

長男に保証人の署名、捺印、割印をもらい、
不動産屋さんに一旦戻り、
入居に合わせて購入したであろう家電の搬入に立ち会い
ガスの開栓に立ち会い


その間に何度か我が家に戻り
荷物をまとめ、運び出し…

(だから出たり入ったり、していました。立ち会うこっちが身動き取れない感じ)

そう、元夫が借りたマンションは
我が家から1.5キロ、車で5分の場所でした。
(近っ!)

荷物の取りまとめと
捨てるべきもの、処分するもの(かなりの紙媒体のものを破り捨てていました)
ある程度仕分けが終わり、
新しく借りたマンションへの往復も何度か済ませ

「ちょっと、いいかな。話がしたい」
と言われたのは夕方16時頃だったと思います。

元夫はただただ
「やりなおしたい」
私の答えはただただ
「無理です」
という無限ループのやりとりでした。

一生別居でもいい、離婚したくないと言われ、

そんなの離婚しても一緒じゃないのと答えると
「家族で、居たい」と言いました。

申し訳ないけど、私は「家族で、いたくない、の。」

「本当に申し訳なかった。自分で自分が許せない。
自分を殺してしまいたい」というようなことを言ったので

「今、死なれたら迷惑だから、止めて。
あなたの妻として喪主をさせられるなんて、まっぴらです。
逆も、そうです。わたしは〇〇〇〇(元夫の氏名)の妻、として死にたくないの。
最低の男の妻として死にたくないの。他人になって死にたいの。
お願いだから、他人にしてください。サインをしてください。」

と、かなり感情的に言ったと思います。



観念したのか
元夫が
離婚に当たっての条件を聞きたい、と言い出しました。
ここにきてやっと
A弁護士さんにあらかじめ作成してもらっていた「離婚同意書」を
元夫の前に広げました。

甲だの乙だので始まり
いくつかの項目に分かれている書面は
主なものとしては

(離婚)
(有責性)
(財産分与)
(自宅からの退去)
(慰謝料)
(生命保険)
(年金分割)
について記載されていました。


財産分与の中で
実は元夫は知らなかったけれど
私の父が元夫の名義にしていた土地の存在が明らかになりました。

テンパってるはずなのに
目ざとく見つけた元夫は
「家は分かるけど…この土地についての記載は何?」

「父が、随分前に好意で土地の一部を家族全員の(長男・次男も含む)名義にしてくれたみたい。
今回、こんなことになってしまったので、貴方の分を子供たちの名義に変えてほしいそうです」

「…そんなことまでしてくれていたのか…」


慰謝料については
当初は
A弁護士が相場(のMAX額)として提示した500万を記していたのですが
そこがネックになって離婚に合意しないと困る、ということで
最終稿では、具体的な金額を入れず
「金額については協議する」の一文に留めていました。
しかし「金額の明記がない」ということが
逆に元夫の不安を大きくしたようで
「ここのところが気になる…」と言い続けるので

「じゃあこうしましょう。
向こうの女性に慰謝料を請求するに当たって協力してくれるなら、
あなたには一切、慰謝料は請求しない。
相手の会社と自宅の住所を言いなさい。ご主人の連絡先も」


旦那さんの連絡先だけは勘弁してくれ、と
そんなこと自分からは聞けないし、
相手の旦那さんにバレたら、自分も慰謝料を請求される…


「そんなことは知りません」と言いましたが
元夫がこれ以上金銭的に追い込まれて
マンションの保証人になっている息子に迷惑がかかるようなことになってはいけないと思い

「相手女性が今住んでいる自宅の住所を教える」
というとこで手打ちになりました。

住所は知らない、と言うので
「今、電話して聞いてください」と言いましたが
相手女性は仕事中とのことで、後日、ということになりました。

私としては、(元夫には内緒だけど)
「興信所で調べたような」「確実に裁判で勝てる」「完璧な証拠」を
持っているわけではないので
結局「元夫の自白」が一番「肝」だと思っていましたから

「慰謝料請求の協力、というのは彼女の住所を提出するだけじゃなく
請求に当たっての不貞の裏付けを話してもらうこともあると思うけど
隠し立てしたりしないで、全部話してくださいね。」と念も押しておきました。

元夫は
自分が(私からの)慰謝料請求から逃れられる、ということで
頭がいっぱいだったのでしょう

その条件を飲みました。
(事実、次の日には、ホイホイと女性の住所を私に提出してきたので
「コイツ、自分のために速攻で不倫相手を売ったな…」とその薄情ぶりに驚きました)

ちなみに、この時点では相手女性に慰謝料を請求することについては
それほど積極的に考えていませんでした。
とにかく
相手女性が「大変なことになった」と思ってくれればよい、
恐怖に慄け、と思っていたので
敢えて「慰謝料」という単語を出しました。

同意書については
慰謝料の点で上記のようなやり取りがあり、
あとは、私から
預貯金は全部お渡しします、と言い
(書面上は預貯金はすべて折半、と書いてあったのですが
私も、ここで判をついてもらおう!という勢いもあり、
全部持ってけドロボー!くらいの勢いで、どうぞどうぞと言いました)

条件的には元夫も
とりあえずは、納得したように感じました。

それでも、
「考え直してくれないか」と何度も何度も言われたので

「とにかく、今は他人になって欲しい」
「そんなに何年かかっても、と言うのなら、
貴方が悔い改めてくれて、その態度を見て
私がいつの日かそういう気持ちになれば
復縁、すればいいじゃないの、そのときに。
そうしましょう、もし時間が経って、私の気持ちが変わるというのなら
その時に復縁しましょう、そうしましょう。」

と確かやけくそのように、少し茶化すように
絶対有り得ないけど、というニュアンスで言ったのを覚えています。


長い長い沈黙のあと

元夫が観念したように
離婚届に署名、捺印をしたのは

18時を回ったころでした。

離婚を切り出した日から
ジャスト1週間

私は念願の「離婚」をほぼ手中に収めました。
(とりあえず、まだ役所に提出するまでは、ね。「確定」ではないので
この表現にしておきます)

「もしや、不貞を認めないのでは」
「もしや、離婚しないと言い張るのでは」
「もしや、調停だの裁判だのになるのでは」
と危惧していたことから考えると

覚悟してたよりは
随分早く、ゴールにたどり着けた、と
その瞬間は
ほんとうに嬉しかったことを、覚えています。

【木曜日】

お昼前に元夫からLINEがありました。
「マンションの契約するのに
長男の印鑑証明が要るんだけど、どうなってる?」

どうなってる、って…。
住民票は転勤先に移動させているので
(私が念のため、印鑑登録も赴任地で済ませていました)
あっちの区役所で出してもらうしかないでしょうよ。

「え?こっちじゃないの?」

……呆れて返事が出来ない。

そもそも、マンションの保証人を頼んだ時に
何が必要なのか、長男に説明しなかったの?
(実は私は長男に「保証人になるに当たって用意するもの、言われなかったの?」
と何度か確認したのですが、「何もいらないって言われた」としか言わなかったので
それ以上追求しませんでした)

「えっと…不動屋さんに言われてたけど
自分の印鑑証明だと思ってた…。借りるのに保証人のも要るの?」

息子たちが学生時代に借りた時も
もちろん要ったじゃないですか、
あなたは一切そういうことにノータッチだったから知らないのですね

「印鑑証明がないと今週末に入居できないんだけど
長男に仕事を抜けて、取りに行ってもらうって無理かな?」

今回のために有休を取って帰省してくれていた長男に
(そもそも、繁忙部署のため急に休むのは難しいのに)

元夫の「うっかりミス」のために更に仕事を休め、と?
散々迷惑かけて、そんなことが言えるのですか?

「だって知らなかったから」
(こどもか)

そもそも、火曜日、長男のところまで尋ねて行ったんでしょうよ
そのときに分かってたらあなたが区役所に行って
印鑑証明取ってこられたのに、ほんと、メイワク。

「入居できないと俺も困る」
「どうしよう…」
(バ〇か)

………

結局、私が日帰りで
長男の勤務地まで新幹線で往復し、
印鑑証明をもらってくることになりました。

① もともと休みを取っていて時間があったこと
② 長男にこれ以上迷惑はかけられないと思ったこと
③ 恩を着せて、印鑑証明と離婚届への署名捺印とを交換条件にできるかもしれないと思ったこと
④ 自分(元夫)が一人では何もできないということを見せつけて、恩を売りたかったこと
⑤ なんだかパーッと新幹線で遠出がしたかったこと(元夫のお金で)


が理由です。

Xデーに向けて悶々と過ごす日々が続いていたので
新幹線で一人、数時間の小旅行は気分転換には最適でした。

電話の向こうの元夫は
「申し訳ない」を連発していました。

予定では「明後日の土曜日」には無事に入居できる、とのことでした。

長男に負担をかけたくなくて
元夫に親切にしたのですが、
円満な時の夫婦関係を錯覚したのでしょうか

「無事に印鑑証明が取れました」とLINEで連絡したら


「わざわざ行ってもらってありがとう」

に続けて

「電気はどうしたらいい?」
「電話しないといけないのかな?」
「ガスや水道は立ち会わないといけないのかな?」

などと続けてLINEが届きました。

「今までの結婚生活、あんなに偉そうにしていたのに
こんなしょーもないことをいちいちフツーに尋ねてくるなんて
(それも離婚を突きつけた妻に)何を考えてるんだ!!!」

と私をイラッとさせました。
(もちろん既読スルーしましたが。今までの私たちの夫婦関係において
既読スルーなど、許されませんでしたから、かなりスッとしました)

明後日の土曜日、マンションへの入居が出来るので
荷物を取りに、行きます。

と連絡がありました。



Xデーからちょうど一週間後の【土曜日】

カレンダーがめくられて2019年11月になっていました。

月曜日に次男から、
火曜日に長男から

そしてこの日は姉から
元夫の「再構築に向けての夢物語」
(と併せて相変わらず「そもそも私が…」のくだり)を聞かされて

心底怒りMAXになった私は
(Xデーは怒りを感じる余裕がなくただ、夢中だったと思います)
元夫に電話をかけました。


振り返ってみると、この時の電話では
自分の言いたいことを
ほぼ全部言うことができたと思っています。


そして多分、この日の電話が、
元夫と会話した一番長い会話であったのではないかと思います。

スマホのプラン、かけホーダイにしておいてよかった(笑)
(離婚準備に入ったとき、すかさず携帯の料金プランをかけホーダイに変更しました。
色んな所に、家ではない場所から、長時間電話をかける可能性が
(友達への相談なども含めて)格段に増える、と思ったからです)

かなりキツイことも言ったし
可愛げのかけらもなかったと思います。

だから元夫も「しょんぼり」、と言うより
「ムカっ」「カチン」とする瞬間が多かったのでは、と思います。

やはり、元夫は
「一生、別居でも構わないから離婚だけはしないでほしい。」
と言っていました。

今は、冷静ではないかもいれないけど、
落ち着いて考え直してほしい、と。

え?
もう何か月も何か月も冷静に離婚に向けて動いてきたのです。
それ以前に、元夫とは「できることなら離婚したい」と思っていたのです。

若い新妻のように
感情にまかせて
「あなた、浮気したのね!キー!!!!!許せない!リコンよっリコン!」
と言っているわけではないのです。
落ち着いて、って
どの口が言っているのでしょう。


「姉に色々働きかける前に、
どうして私に連絡のひとつもしてこないの?」
「周囲の人にあれやこれや言う前に私にどうして言って来ないの?」
「長男に私のメールの写真を見せたそうだけど、ひどくない?
私はあなたの資料なんて息子たちに見せてないわ
どれだけ卑怯なことをして私を貶めて自分を正当化しようとしてるの」

「時間を置こうが置くまいが、私の気持ちは変わりません」
「時間を置いたら「はーい離婚離婚詐欺はおしまい」
「お仕置きTIME終了♪」ってなると思ってるわけ?」
「私の決意を舐めないでほしい」
「顔も見たくない」

「荷物は全部持って行ってください。
入り切らないと言うのならトランクルームを借りるなり
処分するなり、考えてください。うちにあるだけで気分が悪いから」

(そんなめちゃくちゃなこと言われても…どうしたらいいか俺も考えているけど…無理だろう)

「ごめんなさいだけど、それについては知らないわ。
めちゃくちゃだとは思うけど、こういうことになるような原因を作ったのは誰?」

元夫はあの日から
夜も眠れないし、ご飯も食べられない、と言っていました。

「そうなのね、でも、あなたはまだ、たかだか数日でしょうよ。
私は何か月も何か月もその状態だったのよ。
仕事して子供の就職の面倒を見て、家事をして
更に主悪の根源であるあなたを目の前にして
毎日過ごす精神状態を考えてもみてよ」

と言ってやりました。

「本当に良く分かった。本当にすまない」

「伝わっていなかったのかもしれないが、本当に大切に思っていたんだ」

とポエムのようなことも言ってくれました。
(これについては、伝わっては、いたと思っています。
元夫の「ものさし」で大切に思われているのであろうことは、感じていました。
それが、将来の金づるであるから、ではないかと勘繰ってしまうのは
昔、結婚が決まったばかりのころ、社内のいじわるな男性社員に
『あいつは財産目当てで結婚を決めたんだ。計算高いやつだからな』と
耳打ちされたことがずっと引っかかっていたのだろうと思っています)

その時、私は意図して
下世話な言葉で切り返しました。

「大切な人(わたし)が居るのに、よく他の女が抱けましたね。キモチワルイ。」

「今回のことで、
息子たちが本当にしっかりした考えを持ったいい子に育ってるんだ、って
すごくびっくりしたのよ。
私の結婚26年は無意味だと思ってる、
本当に、貴方と結婚したことを後悔してる。
黒歴史だと思ってるけど、子供たちがあんなに立派に育ってたことが
唯一の救い。本当に有難かった。
それだけがたったひとつの私の人生の勲章だと思っています。」

そう言うと
元夫は
「本当に、その通りだと思う。
自分は子育てに全然関与してこなかったから、
あんなにいい子たちに育ててもらって、本当に感謝してる。
本当に
本当にありがとう」と言いました。

「あんないい子たちを間に挟んで苦しませて泣かせて…
全部あなたがやったことです。」

あとは、音声データを聞き直して気付いたこと

「あなた、
私が怪しかったときに、問いたださなかった自分が悪かった、
ってずーっと言ってたし、みんなにも言って歩いてるみたいだけど
悪いのは「問いたださなかった」ことじゃないから!
「不倫したこと」だからね、分かってる?」
「話をすり替えないでください」
「あと、あの日ずーっとあなたに「おまえ」「おまえ」と最後まで呼ばれ続けたことは
悲しかった、情けなかった」

ということを伝えました。


後半は
元夫の方から

「保険とかどうしたらいいか」
「家のことはどうなるのか」
「現金はどうなるのか」
「次男の扶養(3月までは健康保険とかが夫の会社に入っていられる)はどうなるのか」

などなど尋ねてきたので、
徐々に諦めてきたのだな、と感じました。
(彼の質問はいつもお金のことばかりだ)

わたしの方からは

「慰謝料を請求するに当たって、向こうの住所を教えてくれる?」
と言いました。

「興信所で調べたんじゃないのか」と聞き返され

ヤバい、興信所つけてないことがバレてしまう、と
内心焦ったものの

「会社に内容証明送るのと、どっちがいいかなぁと思って。
教えてくれないと会社の方にお送りしたほうがいいのかな。」
とごまかしておきました。

そのついでに

私は、あなたにも慰謝料を請求できるのは知ってるよね?
弁護士さんによると相場は2、300万から500万だけど
うちは結婚してた期間が長いから500万くらいですね、って言われたわ。

さすがに、無い袖は振れないって知ってるから
「500万はちょっと可哀想かしら」って言っておいたけど。

あちらの旦那さんからもあなたは慰謝料を請求される可能性があるからね。


と言うと……パタッと黙ってしまいました。

どうやら…
自分への慰謝料、まで考えが至ってなかったのではないかと思うくらい
その後の沈黙は長く続きました。

その後
元夫は急に
そそくさと話をまとめて電話を切りました。
(慰謝料のくだり云々で、思ってもいなかったことを言われて動揺したのがバレバレという感じでした)


正直、後味はかなり悪かったけど
でも多分、言いたいことが言えた、という点では
精神衛生上は良かったのではないかと思っています。


もうひとつ。
話している中で、私が
「ねえ、毎回の旅行のプランはどっちが立てていたの?
伊勢に行ったら「伊勢海老を食べようねー」って計画たててたのはどっち?」
(Instagramの投稿で確認済/この旅行については元夫のUSBに行程表はありませんでした)

と尋ねたのですが
元夫からは「なぜ、何年も前の旅行のことを知っているのだ?」という
空気がバリバリ伝わってきましたが
答えはありませんでした。

ただひとつ、
この次の日に確認すると
相手女性のInstagramとFacebookにカギがかけられていました。

この電話のあと、きっと元夫は

「伊勢で食べた伊勢海老のことまで知っていた、なぜだろう」と
相手女性に話したに違いありません。

私としてはXデーの直後には見えなくなるだろうと
思っていたのに、ずっとそのままで
この夜を境にふたつとも、見えなくなったということは

相手女性が「ここから足がついた」という事実に
「伊勢海老のくだり」から、気が付いたに違いありません。

そしてその後もずっと元夫は「どうして…」と言い続けていましたので

相手女性は
自分のSNSが元凶だということを
きっと今でも
元夫には告げていないと思われます。

ホントにどこまで自分勝手な女性なのでしょう。


【水曜日】

何時でもいい、時間を取ってほしいと言われた姉は
仕事終わりの夜、
喫茶店で元夫と約束をし、彼の言い分を聞いてきてくれました。

彼の言い分は
とにかくは
「私と会って話がしたいから、取り次いで欲しい」
ということだったらしいのですが

そもそも、私は会わないとも話さないとも言ってないのに
というか
家を出てからは
私に一切のアプローチもないのに
なぜに突然一足飛びに
姉に泣きつく?
ムカムカ(-_-メ)(-_-メ)

更に
開口一番、例の「そもそも…」と
私のメールがどうとか、
疑ってしまうような行動を取った私が悪いと言わんばかりの
言い訳をまくしたてたそうで

姉は「〇〇くん、こんなに喋れる人だったんだ、ってビックリした。
結局、言い訳というか、貴女(わたし)が悪いって言いたいのかな、って感じ。」
「自分を正当化するような、必死な感じ。」
「言い方は悪いんだけど、『遊び』だった、って。」
「相手女性との40年ほど前の別れのいきさつまで
(舅の大反対、これは私も聞いたことがあります)説明してた」
「あの家には、帰ることはできない、と観念している、とも言ってた」
「何年でも、あるいは一生『別居』という形でも構わない
家庭を壊したくない、と言っていた」

取り成してくれ、
妹(わたし)を一緒に説得して冷静にさせてくれ、と言いたかったようです。

しかし
姉が、元夫の要望を聞き入れて彼に会ったのは
姉なりに直接伝えたいことがあったようでした。

それについて、
私は今まで姉からそのようなことをあまり聞いたことがなかったので
姉から聞いて少し、驚きました。

姉が言ってくれたこと…

「あのね。今回のあなたの不貞は『きっかけ』であって、
離婚の根本的な理由は、もっと根深いと思うよ。」
「あの子は本来、明るくてよく喋る子なのに、
あなた(元夫)と一緒に居ると、あなたの顔色ばかり窺って、ずっとビクビクしてる」
「気付いていないの?あなたの行動や、一言にすごく振り回されていることを」
「お盆とお正月に、実家のリビングで一緒に過ごしていても
私(姉)とばかり話した、と後で妹(わたし)に嫌味を言ったそうじゃない。
信じられない!妹が可哀想だ」
「お願いだから、もう解放してやって。頼むから」

姉と義兄は日ごろから、元夫と私の間の空気を感じ取って
私が相当苦労しているのではないか、
と夫婦でも話が出たことがあるようでした。

私と姉の間で、特にそんな相談や悩みを打ち明けたこともなく
姉夫婦がそういう目で私たち夫婦を見ていたことは

実は私にとってはすごく驚きでした。

「不貞が分かったから離婚」だ、と
シンプルに理解しているとばかり思っていた姉が
元夫が間を取り持ってもらおうと望みをかけた姉が
ここまではっきり
長年私が抱えていた元夫への憂鬱を
第三者の目線で伝えてくれるとは思ってもみませんでした。

予想もしなかった援護射撃でした。
本当に有難い、と思いました。

ただ、最後まで
元夫は良く分かっていなかったようだ、というか
離婚が回避できるように、最後まで姉には頼んでいたようで

「とにかく、貴方が言ってることは伝えておきます」
と約束してきたから、伝えるよ。と
喫茶店からその足で
我が家まで来て、やりとりの一部始終を詳しく話してくれました。

聞いているうちに
だんだんムカムカしてきて
「なぜ、私に一度も連絡して来ないのか」と思ったので

Xデー以後初めて
怒りMAXの私から、元夫に電話をかけました。

Xデー【土曜日】
不貞を暴かれ、離婚届を突きつけられ
元夫は(一旦(笑))家を出て行きました。

【日曜日】
元夫は賃貸マンションを借りる手はずを整えたようです。

******************

【月曜日】
夜の22時頃、元夫から次男にLINEが届いたそうです。
次男は、すぐ私に教えてくれました。

Xデー当日、その場にいることは居たたまれない、と言った次男は
それでも私のことを心配して(元夫が暴力など振るったりしないか)
話し合いの冒頭にこっそりと耳を傾けたあと、これまたこっそりと出かけていました。
元夫は
溺愛していた次男の顔を見ることもなく
話もしないで、我が家を後にしたことになります。
(次男があらかじめ用意してあったスーツケースに荷物を詰めて)

なので、次男に対して
改めて
「申し訳なかった」という
謝りのLINEを送ってきたようでした。

次男は、その事実を私に告げた後、

「このLINEに対して、LINEで返事を返すのは、違うような気がする」
「僕は、最後の場面で逃げてしまったから
(でもそれは次男が負い目に感じることではないと私は思っています)
ちゃんと、話をするべきだと、思う。
だからこのLINEへの返事は電話をかけようと思う。
ちょっと近所の公園まで出てきてもいい?」

我が子ながら、しっかりしているなぁと頼もしく思いました。
こっそり、出ていくこともできただろうに
私にちゃんと説明してくれたことも嬉しかったです。

公園から戻ってきて、ぽつりぽつりと話してくれました。

次男のことを偉いなぁと思ったのは
理路整然と、自分の気持ちを話していたところです。

次男は「こんなこと言った、ということで母さんが傷つくんじゃないか」
(父さんの味方するの?的な)とすごく気にしていましたが

私としては
次男のことを見直しました。


やったことに対しては責めたそうですが
兄と自分は父さんと母さんの子供で、
母さんやおじいちゃんおばあちゃんとはまた
立場が違うから…という話をして

今までの感謝や、これからもずっと親子だから、ということ

今まで、甘やかされてきたことはすごく自覚がある、ありがとう

父さんが居なくなって社会人になるに当たって思うことは
「父さんが甘やかさせたせいで、あんな人間になった」と言われないように
ちゃんと一人でしっかり独り立ちするから、
それが自分の役目だとおもうから
今までみたいじゃなくちゃんとするよ

と、いうようなことを伝えたと言っていました。


確かに、夫からの愛情は(「過剰な甘やかし」というものですが)
十分感じていた中で

やったことが悪いから急に「敵」になれるわけでもなく
私の手前、夫の肩を持つわけにもいかず、
次男なりに苦しんでいる中で
よく、言ってやってくれたと思いました。

「母さん、気分悪い?」
とそれをすごく気にしていましたが

「いえ、ありがとうという気持ちよ
優しい言葉をかけてあげる人がいないと、父さんも辛いだろうし
あなたたちに注いできた愛情には感謝して当たり前だと思うし
父さんの心に届いて、自分がやったことの重大さをまた感じてくれてるんじゃないかな」

そんな話をしました。

ちなみに次男曰く
「テンプレみたいに号泣してた。すごかった」

とのこと。

うわー俺さま元夫の号泣なんて
私、見たことない、いいなぁーうらやましい、さすが次男だ

元夫もかなり堪えているだろう、と思いました。


******************

【火曜日】

転勤先の地に戻って日常生活を送っている長男のところに
元夫が訪ねて行ったようです。
「夕食を一緒に食べないか」と誘い、
長男のマンションの最寄り駅までやってきた元夫は

……

長男と一緒に夕食を食べながら

かつて撮影していた
私のメル友遊びのメールを見せ
(これは、母親としては息子にはあまり見られたくないものでした。
特別Hなことは書いていませんが、それでも母親以外の顔であることは間違いありません)
私の年賀状用ソフトから取り出していた住所録を見せ

「母さんも怪しかったのだ」ということを延々と言い続けていたそうです。
その上、メール内で私が呼んでいた呼び名(例えば「健ちゃん」)から

住所録にある「賢一」さんを探し出し
(なぜなら賢一さんは私が大学時代を過ごした地の住所だったから
自分と同じように「昔のオトコ」の法則では彼がビンゴ、だったのでしょう。
その前に漢字が違いますけどね)

「相手は、この男だとおもう!」と。

しかしながら
その賢一さん…
(ラッキーなことに)
元夫には内緒にしていましたが、
長男が大学生のときに
(実は長男も私と同じ地で大学の4年間を過ごしました)
長男に紹介し、何度か奥さんも交えて食事をしたことがある男性でした。

なので長男はすかさず
「あ、この人、僕知ってる。会ったこともあるよ。
母さんの前の職場の支店長さんで、僕が大学進学したときに
何かあったときに力になってやってください、って挨拶してくれて
何度かご飯もご馳走になった。奥さんもよく知ってるし、
年齢的にもそれは絶対、無いわ。それ以前に名前の漢字が違うじゃん」

と切り返した、と教えてくれました。

更に、私のメールの日時を見て
「これって、去年の8月だよね。
父さんが相手の人と北海道に行ったりしてたのは、それよりも前でしょう?」
「怪しいだとかそういう以前に、時系列、おかしくない?」と
切り捨ててくれたそうです。

1時間程度で切り上げて別れたあと
長男が私に電話をくれました。

「父さんは、諦めてないね。
離婚を踏みとどまってもらおうと考えてる。
時間を置いて、母さんが冷静になれば
なんとかなると思ってる。
「何年かかっても」って何度も言ってた。
去り際に伯母ちゃん(私の姉)に間に入ってもらおうと思う、なんて
(日頃ほとんど付き合いもないのに)
見当違いのこと言ってたから
伯母ちゃんにいますぐ予告の連絡をしておいた方がいい」


私の姉、そして姉の夫(義兄)とは
お盆とお正月に階下の実家に来たとき顔を合わせる程度で
無口で愛想のない元夫は
コミュニケーションが取れているとは思えませんでしたが

その姉に連絡する??

取り急ぎ姉に「元夫から電話があるかもしれないから」と連絡しました。

姉は「どうして私に???」と
(姉は事前の準備からXデーの顛末までは、母から報告してもらっていましたが)
訝っていましたが
(それほど交流がなかったのです)

よくよく調べてみてくれると
姉の自宅電話、姉の携帯、義兄の携帯に
私が連絡した時点ですでに元夫からの着信がありました。

(長男と別れてすぐ電話をかけたようですが、
姉は全く着信履歴に気付いておらず
義兄は商談の最中で、取ることができず、折り返しもしていなかったそうです
→もちろん私たち夫婦の間に今起こっていること、について理解した上、でです。)

元夫は
姉に何を話すつもりなのだろう…。

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